ブランキー インタビュー

BANG! レコーディング時インタビュー

ー2枚目のアルバムは、ベーシックは日本で録ってるわけですけど、その辺、前回との差みたいなものは何か感じますか?

浅井 うん。でも日本でやるのもいいよね。友達ともしょっちゅう会えるしさ。

中村 外国でやるのもいいんだけどな。できたら半年くらい住んでからやりたいな。

浅井 向こうの空気に馴れてからね。だから日本でも芝浦とかさ、海の見えるような所に部屋借りて、ゆったりとできれば最高って気はするんだが。

ーこういう言い方しちゃうと元も子もないのかもしれないけど、ブランキーの場合、どこでどんな録り方しても変わらないような気もするんですけど、その辺はどうなんですか?

中村 まあ人っちゅうか、一緒にやるプロデューサーによっては変わるだろうけど、基本的には何も変わらんね。だから録音の機械さえあればどこでも作れるな。俺ん家でやってもOKよ(笑)

照井 だから場所より時間だよ。外国でやるといつまでって決められてるわけやない。それが一番イヤよね。時間はかけりゃいいってもんでもないけどやっぱり納得いくまでやりたいからさ。今回日本でやってそれが一番良かったみたい。

ー今回、イヴェントとかに出演して、その合間を縫ってのレコーディングってことだそうですけど、そんな状態でも充分なトライは出来てます?

浅井 うん、そらあ何とかなるわさ。それに、スタジオばっかこもってるとやっぱ煮詰まるしね。途中でライヴやるとさ、一番の気晴らしになるんだが。

ー声とか、、体力的なものは大丈夫?

浅井 あ、それはね、オレ、声丈夫んなったから。ツアーに出てさ、鍛えられたっていうか、疲れて声が出ないことは最近全然なくなったから、こりゃいいなって自分でもいつも思ってますよ(笑)

ー体力とかはやっぱり必要ですよね。日本のバンドがなかなか欧米のバンドに追いつけないのもその辺に原因があるんじゃないかって、僕は思ったりもしてるんですけど、、それじゃレコーディングはずいぶん順調に進んでるわけなんだ

浅井 うん。予定通り、、ではありますね。

ー今回参加してくれた土屋昌巳さんのプロデュース方針っていうのはどんなもの?

中村 うーん、、そういう細かいところはよくわからんけど、、彼はよく「いか~ん」って言うんだが(笑)俺たちが固くなってたり、主張のない音出したりしたら「いか~ん」って一言さ(笑)

浅井 前回のジェレミー(グリーン)の時は一曲を何10回と繰り返して、そのうちに出てくるいいのを追求してく感じだったけど、土屋さんの場合は最初の方の新鮮なテイクを採用することが多いみたい。

ーほう。その辺は逆って感じがしますね。イギリス人の方が大雑把で、日本人の方が神経質って気がするけど。

中村 でもないんですよ。それと、、ジェレミー土屋さんだと顔が違うんだな(笑)当たり前かもしらんけど。ジェレミーはいつも(顔にしわを寄せて)こんな顔しとったからこっちも緊張して気合い入ったけど、土屋さんの方はもっと和やかでさ、、

ーリラックスさせてくれる感じなんだ。

中村 そうだな。で、、メタリックな感じではないな。ほら、よく週刊誌の後ろの方の「これが私の部屋です」なんてページで、黒いパイプがいっぱいあるような部屋出てくるじゃん。。観葉植物がいっぱいあってさ。オレの言うメタリックってそんな感じなんだけど、そういうのとは全然違うやり方だって気、するな。

ーそれじゃ結構土の匂いのする仕上がりになる?

浅井 そらあ、土屋さんだからさ(笑)

ーいうと思った(笑)

中村 だからさ、おれがいうのもアレなんだけど、曲のいいバンドのためにやるような録音のやり方だと思うんだが。オレたちの意思っていつも尊重してくれるし、殆ど作りこんだりしないしな。まあ、俺たちもその方がやりやすいってのはあるんだがな。

浅井 そういやあさ、土屋さん俺たちの曲は絶対に一番になるって言うとったね。

ーへえ、それは興味深い。

浅井 なんかそうなりそうな予測あったんだろうね。そう言われたからには、俺たちも頑張らんとさ。前作も1位になると思ってたのになれんかったしね。

ーその辺は前作の反省みたいなものなわけだ。

浅井 うーん、っていうか確かに前のが1位になれなかったのは悔しかったけど、それはそれって感じだよね。で、今回は今回ってことで考えてるから反省っていうのではないけど、それより上にいきたいっていうのは当然あるわけじゃん。

照井 反省することは何もないよね。だって、あのアルバムはあの時に全力をだして作ったもんだからさ。もちろんあれを今聞き通すことで次はこういうことをやろうってアイデアが出てくることは沢山あるけど、それは反省ってものとは別のもんだよね。

浅井 あれはあれで一生懸命作ったものだったからさ。今でもすげえ気に入ってるアルバムには違いないんだけど、またそっから発展したところからもう、ボンボン、新しいアイデアは出とるからね(笑)

ーほう。そのアイデアっていうのは具体的には?

浅井 それはね、、内緒(笑)でも上がったのを聞きゃあわかるって感じでさ、曲に関しては、、あまり喋らんことにした。

ーそれは何故?

浅井 別にもったいつけてるとかそういうわけじゃないけど、完成しとらんのにペラペラ喋るのもアレじゃん。それに、俺自身も最終的にどういうものに変化していくか完璧には見えとらんから、今、変に説明しても噓になるかもしらんしね。俺、大体レコーディングって人に見せるもんじゃないと思ってるんだが。作品が出来てからバン!って皆の目の前に出してさ、「さあ、どうだ!」っていうのがやっぱ、一番カッコいいわけじゃない。

ーすみませんね。スタジオまで押しかけて(笑)

浅井 でも本当は見せたいし言いたいんだよ。やっぱ、世界で一番カッコいいもの作ってるって自信あるわけだから。

 

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