ブランキー インタビュー

浅井健一の青春時代 ブランキーレアインタビュー

 

ー浅井君はどんな学生だった?

浅井 高校の時から不良になりだして、中学のときまでスゴイ真面目だったんだわ。まだオシャレにも興味なかったし。

ー中学の頃は何して遊んでたんですか?

浅井 スケボーとかサイクリングとか。

ーアウトドア!

浅井 昔からアウトドアっていうか、キャンプとか好きだったよ。旅も好きだったし。自転車でキャンプしに行ったりとか、スケボーで急な坂道をジグザグで降りて行ったりとか。で、全然オシャレじゃなくて、はっきり言ってどえらいダサかったよ。中3の3学期に眉毛を剃ってからかな。そろそろカッコつけようと思って。

ーえっ?いきなり眉を剃ったの?

浅井 うん。でも全部じゃないよ。

ーああ。細くしたって意味ね。びっくりしたぁ(笑)

浅井 (笑)そんな全部そったらオシャレでもなんでもないわ(笑)で、高校の先生に「浅井君眉毛剃ってない?」って聞かれてそれが始まりだな

ーカッコつけようと思ったきっかけは何だった?好きな女の子ができたとか。

浅井 好きな女の子はたくさんおったよ(笑)でも女の子とは喋れんかったな、緊張しちゃって。中2くらいから急に喋れんくなった。

ー思春期の到来ですね

浅井 そうかなぁ。女の子と喋るとメチャクチャ緊張して、どうしよも無いことばっかり言ってたね。顔がメチャクチャ熱くなるんだわ(笑)顔が真っ赤っかになってさ。そういえば、友達の口車に乗せれられて、ある女の子に交換日記を申し込まなきゃならないハメになったこともあったなぁ(笑)焼却炉の前に呼び出して「交換日記してくださいって」言ったもんな(笑)

ー高校は私立だったんだっけ?

浅井 いや県立だったんだわ。名古屋は高校が厳しくて、下らん規則や先生のやり方がむちゃくちゃ頭にきてそれで反抗したんだわ。勉強もしなくなったし、早く学校やめて自分の好きなことやりたいと思ってた。

ーどんな規則があったの?

浅井 耳に髪の毛がついてはいけない、とか、学生服にタッグが入ってなきゃいけない、とか、もうウンザリしてたな。で、その頃はレーサーになりたくて友達と授業中によく「オレがレーサーになるから、オマエはエンジニアになれ」とか言ってたな。授業なんて1分も聞いとらんかった。トランプしたり、絵描いたり、弁当食べたり、めちゃめちゃだわ(笑)

ーそういえば反抗して学校の先生のクルマを壊したことがあるんだよね

浅井 あれは高校1年の時かな。すごく頭にきた先生がおって、その先生の車を壊した。バックミラーを割って、排気管の中に濡れたゾウキンを押し込んどいたの(笑)

ーひとりでそれ実行したの?

浅井 ひとりだよ。昼休みに駐車場に行って。

ー何がそんなに頭にきたんでしょうね

浅井 忘れた(笑)でも先生は若い奴らに何を教えとるんだろうと思うね。オレは高校時代はイヤな気分ばかり味わったな。だいたい先生は血の巡りが悪い人が多い(笑)

ーでも一応毎日学校には通ってたんですか?

浅井 うん。行っとったよ。でも高3の2学期で退学になったけど。もう全然勉強もやらんかったし、高1の時の実力テストが1番良かったもん。それからどんどん下降線を辿っていって高3の1学期は学年でドベだったもん。で、頭の中には高校くらいは出ておきゃなきゃっていうのがあったんだけど、単車で事故って退学になった。

ー単車に乗ってるのが見つかったから退学になったの?

浅井 いや、それだけなら停学なんだけど、事故って入院することになって、出席日数が足らんくなっちゃって。だったらこんなアホみたいな高校、苦労して出たって仕方ないやって。

ーそんな中で今も思い出す楽しい思い出っていうのは?

浅井 うーん、、ああ、朝学校に行く途中にドキドキしながら友達と単車に2人乗りしとったら、おまわりがおって「逃げろー!」って逃げたんだけど、パニックになっちゃって、土砂が山盛りになってる空き地にバイクごと突っ込んじゃったことがあった(笑)で、実際には誰も追いかけてきてないんだけど、後ろを振り向くのも怖いもんだから、「ヤバイ、逃げろ!」ってバイクを降りて、二人で竹藪の中に一目散に逃げ込んだ思い出がある(笑)

ー中村くん、照井くんに話を聞くところによると、名古屋はツッパリが多くてケンカが多いとか。

浅井 オレも絡まれたりしたよ。「ちょっと帰りの電車賃なくなったから、金貸してくれ」って言われたから「いいけど、いつ返してくれるの?」って(爆笑)

ーその受け答え浅井君らしいなあ。

浅井 いや、マジで貸してくれって言うからには、返してくれるんだろうなと思って。「オマエなめとるんか?」って言われたけどね(笑)あと、楽しみはやっぱりバンドだったよ。高校1年の時に初めてバンドを組んで、そのバンドは続かなかったんだけど、高校2年ではじめてライブをやった。そのバンドはスケルトンっていう名前ですでにオリジナルをやってた。楽しかったよ。

ー女の子には縁のなかった青春時代だった?

浅井 いや、高校1年の時に初めて女の子と付き合ったの。遊園地でデートすることになったんだけど、そのとき謹慎処分になってちょうど坊主になった時で(笑)しょうがないからゴルフの帽子かぶって行ったんだけど、カッコ悪かった(笑)

ー初めてのデートは緊張した?

浅井 したした。女の子はいいもんだな。

ー(笑)そんなしみじみ言わないように(笑)じゃあ浅井君にとって青春とは?

浅井 そりゃあ、自由奔放でのびのびと過ごすことが一番だで。下らない先生や規則に負けずに自分の思うように我が道を行く。本当に自分がやりたいことを見つけるべきだと思う。楽しくないといかんと思うな。受験勉強がかわいそうだとは思うけどね。

ーすでに小学生のほとんどが塾に行くって世界だもんね。

浅井 うん。今の教育方法が変わらない限りなかなか変わらないと思うけどね。残念だわ。明るい子どもの笑い声が街でもっと聞かれるようになったらいいと思う。まあたくましいヤツは誰に言われなくても、自分が選んだ道を行ってるとは思うけど。とにかくオレの青春時代は面白かったよ。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です