
行ってきました。
迷ったんですが、場所が近い(東京ドームシティホール)ということで前日にチケット取りました。
にしてはかなりいい席。
セトリはこちら。
長らく聞いてなかったのですが、8割は知ってる曲でした。
途中で「あ、この曲か」と気づくこともあったり。
好きな曲は
CUT YOUR HAIR、
SUMMER BABE、
RANGE LIFE、
SPIT ON A STRANGER、
STEREO、
SILENCE KIDあたり。
超普通ですね(笑)
ライブは最高でした。
ペイブメントを見るのは2回目ですが、前回と同じくらい良かったです。
大抵は1回目の方が断然よく感じるんですが。
まず音が良い。
ほぼ完璧でした(アンコールで何故かベースがデカくなってた以外は)
音が良いと音に包まれてる感覚がします。
音が悪いと音の外側にいる気がします。
今回は完全にペイブメントの音に包まれました。
そうなると自然に体がリズムを取り出します。
回りを見わたして、体が揺れてる客が多ければ良いライブです。
バンドの音そのものにバンドの本質が全て現れます。
ペイブメントの音は暖かくて優しい音ですね。
バンドのイメージとは正反対のような気がしますが、僕はそう感じました。
ペイブメントのライブは非常に質の良いリハーサルを見せられてる感じです(笑)
リラックスし過ぎてて、本番のような緊張感が感じられません。
このリラックス具合が正しくペイブメントの味。
スティーブン・マルクマスのボーカルは絶好調だったと思います。
この人も全然声変わらないですね。
スタジオ盤から相当緩いので、ライブでもそんなに頑張らなくていいからいいですね(笑)
ツェッペリンみたいにスタジオ盤で絶好調時の超絶ボーカルを残しちゃうと、ライブで苦労する羽目になります。
まあミュージシャンとしてはスタジオ盤から頑張るのが圧倒的に正しいですが(笑)
ペイブメントからはワイアーというバンドの「ロックじゃなければなんでもいい」という発言と同じメンタリティを感じます。
ようするに「周りとは絶対に同じことをやらない」という精神性です。
ぼくはこれがロックで(芸術全部で)1番大事な精神だと思ってます。
ペイブメントの特徴としては、ベースはルート弾きのみ。
リズム感と記憶力さえ良ければ、ベース初めて1週間でライブの曲全部弾けます(笑)
コードは大体4つ前後。少ないです。
なんかひねくれた展開なんで複雑なコード使ってそうですが簡単です。
ドラムもさして難しいことはしてない思います(ただ面白いリズムが多い)
じゃあ何が違うのか?というとソングライティングとギターアレンジです。
ペイブメントはれっきとしたギターバンドです。
ギターの音、フレーズによって曲を特徴づけています。
別に難しいことをしてるわけではないですが、発想が面白いです。
ソングライティングは勿論マルクマス。
PAVEMENT=スティーブン・マルクマスだと思ってます。
この人の書く曲は素晴らしい。
少ないコードの組み合わせで色んなアイデアを出してきます。
昔からこの人のインタビューを読むのが好きでした。
知性があり、そしてシーンを遠くから俯瞰して「オレは絶対にそこには入らない」というアウトサイダーとしての意志がありました。
そして生粋の音楽オタクなところも大好きです。
この人のあげるオススメアルバムは誰も知らない、60、70年代のサイケ、ハードロックだったりします。
そこに勝手にシンパシーを感じてしまうのです。
この人のあげるアルバムは何としても手に入れて聞いていました。
今回のセットリストを作って楽しんでます。
やはりペイブメントは90年代を代表する特異なギターロックバンドです。
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