弾いてみた

ブランキー 悪いひとたち 弾いてみた

悪いひとたちです。


とうとう最後の曲ですね。
ベンジーの誕生日である12月29日にこの曲を投稿して、
めでたくブランキー弾いてみた全曲達成しました。

この悪いひとたちは、国境線上の蟻、つまりANGEL FISHからです。
スタジオ版、LAST DANCE版もありますが、
僕の中ではこれ一択でした。
なんか全ておいて完璧なテイクな気がします。
会場の雰囲気とかも含めて。

感動的な演奏、歌です。
天上から聞こえてくるようなギターの音ですね。
ベンジーも「一生忘れられない」と言っていましたね。
幕が上がってオーケストラが登場して、歓声が上がる所が最高です。

そして作曲者は照井さんです。
もうこの1曲だけでも10年分の仕事をしたといっても良いです。
実際は+αでさらにとんでもない貢献をしてますが。

勿論作詞は天才詩人:浅井健一です。
照井さんはベンジーをこう呼んでいます。
照井さんが本で、悪い人たちのボーカル録りをしている浅井さんを
「今、天才詩人ベンジーが悪い人たちのボーカル録っている」と書いています。

照井さんはベンジーの詩を大変に評価しています。
まかせていて何の問題も無いと。
作曲したメロディにあんな素敵な歌詞をのせてくれたら嬉しすぎますよね。
でも死神のサングラスの歌詞を見た時はビックリしたと言ってました(笑)

この曲の歌詞は色んな説がありますが、
僕はただ真実をそのまま歌っているだけなのかなと思います。
「人間の歴史ってこうだよね」って言ってるんじゃないかと。
ベンジーの初期のインタビューで「人間はそういうものだから仕方ない
みたいなニュアンスの発言が結構でてきます。
それでも生きていかなくちゃいけないみたいな。
それが人類の歴史なんではないかと。
それでもただ絶望するんでは無く、常に希望を持ってると思います
直接的には語らずに物語を作って何かを伝える
まさに詩人の真骨頂です。

チキンジョージってなんだ?思って調べたら知恵袋で非常に興味深い答えが1つ見つかりました。
質問した方もこの歌詞の意味が知りたかったようですね。
アレックス・ヘイリーの「ルーツ」という小説があって、
その中の登場人物で、チキン・ジョージが出てきます。

この小説は黒人奴隷の世代を超えた物語のようです。
非常に有名な物語のようですが、僕は勉強不足で知りませんでした。
テーマ的に考えても恐らくこの話に出てくるチキン・ジョージから引用したので間違いないような気がします。
日本でも1977年にテレビドラマで放送され大ヒットになったようです。
ベンジーは1964年生まれなので見てても不思議ではありません。
こんど読んでみて、またじっくり歌詞について考え直したいと思います。
チキンジョージは轢かれそうになってるわけですよね。
もしかしたら「あの気持ち」の謎が解けるかもしれません。

ギターはあの有名なアルペジオです。
Eadd9の清らかな響きです。
E→C#→A→Bのコードに全てadd9が入ってます。
小川のせせらぎを感じます。
でも「川は死に」という歌詞があるんですけどね。
その、人類の長々と続いていく歴史みたいなものが川のように感じるのかもしれません、

ストロークは勿論ジャカジャーンという速いコードチェンジです。
これがベンジーのストロークです。

ギターソロは間違いなく何かが降臨してます。
壮大です。
人類の歴史、ドラマを全てを見渡してるような感じです。

絶望と希望両方描くから素晴らしいんです。
どっちかだけだと嘘っぱちになります。
でも最終的には希望が少し勝つようにしてると思います。

さてここからはレコーディングの裏話です。

27、28,29日休みを取りましてBABY BABY、悪い人たちを完成させるというハードスケジュールになっていました。
1日で耳コピ、練習、録音、MIX、動画編集、ブログを終わらせなければなりません
結局悪いひとたちのブログは今になってしまいましたけど、、
時間かけて気合入れて書きたかったんで。

27にBABY BABYはいい感じに終わらせる事が出来ました。
ノリノリで弾けました。
この曲がラストだと思ってた方は結構いたようですね。
確かにライブのラスト定番中の定番ですからね。
そう考えるのは自然だと思います。

でも僕のイメージは違うところにありました。
問題はその真のラストの悪い人たちです。

さて、僕のこの曲イメージは「光」です。
きっとかわいい女の子だから」は希望の表現だと思ってます。
どうしようもない世界(この素晴らしい世界)における希望だと。
だからこの曲はどうしても太陽の光の中で弾きたかった
最近はずっと夜&間接照明で弾いてましたけど(笑)

なので太陽が出てる間に録音を終わらせなければいけませんでした。
寝坊して12時頃に耳コピを開始。
耳コピが多分終わったのは14:00位。
スコアを持っていて所々参考にしましたが、独特のストロークのフィーリング
のコピーには勿論全くの役に立たず。
ソロも大事な所が違ってたりして、例によって超スローでひたすら聞き直して
合ってる音を探しました。
そっから通しで弾けるようになるまで練習して、それから本番の録音なんで日が沈むまでに終わる訳無いですよね。
猶予時間2時間位です。
甘く見過ぎてました。

で当然予想通り終わらず。
あんなにも太陽が沈んでいく様子をハッキリ眺めたのは人生初でした。
地球って回ってるんだなと実感しました。

最初レースのカーテンを閉めるという発想が無く、
完全なる光の中で弾いたため、何も見えない状態で弾いてました( ゚Д゚)
こんなんで弾ける訳ないという。
オレの部屋どんだけ日当たりいいんだよと思いました
それで1時間位四位苦八苦しました。
でも心眼は鍛えられましたけどね(笑)
しかしその後も苦労して録音は終わらず。
ストロークがどうしても納得出来なかったです。
最後だから全力を出し切りたいじゃないですか。
なんか違うんだよな~状態がずっと続きました。
で、結局日が暮れて諦めて次の日に再挑戦することにしました。

28日の余った時間はエンドロールのメンバー映像の編集をすることにしました。
これがやりたかったから、悪いひとたちのこのバージョンを最後にしたっていうのもあります。
思いついた瞬間「これだ!!」ってなりましたからね。
1カ月前からずっとこのエンドロールをイメトレしてて、道歩きながら一人で勝手に感動してました。
仕事中思い出して涙ぐんだり(笑)
僕の中では最後のオーケストラ時間にもっと猶予があったはずなんですが、
想像以上に使える時間が短く、イメージしてた映像の半分も使えませんでした
だから厳選して削りまくっていきました。
やっぱシーンを切るっていうのはそれなりの理由があるんですよ。
映画監督の苦労が少しだけわかりました。
イメージしてた映像を全部使ったらとんでもない時間になっちゃいますもん。
もうどこをとっても使いたい映像だらけなんですよ(笑)
まさしく素材過多ってヤツです。
特にライブだと達也がどこをとっても最高です。
LAST DANCEの照さんシャウト→ベンジー笑顔は最初に思いついたシーンで
そこから膨らませていきました。
一番最初の映像から完全に時系列順になっています。
野球場の3人の笑顔も大好きなシーンなのでちょっとイメージからはハズれますが、迷ったあげく入れました。
後期のクールでカッコイイブランキーも素敵ですが、僕はやっぱり初期の熱すぎる必死なブランキーが大好きなので、写真はみんな初期のを使いました。
最後のBLANKEY JET CITY WILL ROCK FOREVER IN YOUR HEARTという文章は
どこからとってきたか分かりましたか?

途中からオーケストラの音に合わせて映像を変える(音ハメ)というアイデアを思いついてしまったため、さらに編集に膨大な時間がかかりました。
削る作業も大変だったのに、、で、まあ多分10時間位かけて大体の映像を作りました。
そして明日29日のギター録音の再挑戦を誓って寝ました。

次の日29日
幸いにも晴れました
光りはガンガンに照っています。
また心機一転で弾きました。
中々弾けません
どーしてもしっくりこないか、もしくは間違えます。
段々焦りが出てきます。
「また太陽が沈んでしまう、、
絶対に今日投稿したいのに、、」

でも何回もやってると急にしっくり来る瞬間があるんですよね。
しっくりこないのは単純に弾き込みが足りないからです。
この曲のフィーリングが少しでもわかるにはそれだけの時間が必要だったってことです。
やはり最後に相応しい大曲でした。

何とかしてもうこれ以上はムリというテイクが撮れましたので、
次は音のMIX作業です。
ここでも全部出し切りたいので、納得できるまで何回も音を作り直しました。
DTMでは録音後でも比較的自由に音作り出来るんで、まあちょっとズルいんですよね。
でもそれが出来なかったらこのブランキー弾いてみたシリーズも成立してなかったので、
本当にありがたいです。

それは作曲家を目指してた2.3年前位にDTMの音作りを鍛えた経験が120%生きてます。
結局作曲家にはなれませんでしたけど。
でも全く無駄じゃ無かったです。
だからブランキーシリーズを始めた1年前位がちょうど手札が全部そろった状態だったんですよね。
それより前だったら絶対不可能でした。
能力的にも人生のタイミング的にも。
色んなラッキーが重なって1番良い状態でブランキー弾いてみたを始める事が出来ました
感謝ですね。

さて音作りも終わり、後は映像と音を合わせます。
そして最後のエンドロールの細かい詰め作業です。
こういう長い編集作業はまず間違いなくどっかでミスってます
やってるとこれが気づかないんです。
みなさん誰かの動画見てて「なんでこんな単純なミス気づかないの?」って思った事ありませんか?
それが気付かないんです。
編集してると気づかないまま進んでいきます。
動画完成してYOUTUBEに投稿した後気づくのがどんな辛いことか、、
でもまだ公開してなかったら取り消して、また作り直せます。
公開しちゃった後も削除して作り直したことも何回かありますね。
最初の方は別に誰も見てないから気軽に削除出来るんですよ。
でもだんだん見てくれる人が増えてきて、公開直後でもすぐに動画を見てくれる方
何人か出来てからは気軽に削除できなくなりました。
だから公開前のチェックを入念にしないとダメですね。

まあそんなこんなであっという間に時間は過ぎていきます。
ホントは悪い人たち投稿直後に打ち上げ生放送をやる予定だったんですよ。
ちゃんと事前に告知もして。
でも全くそんな余裕も時間も無かったです。
悪いひとたちの動画が完成するかどうかもわからないのに、
打ち上げ生放送やります!とか言えないですよね。

ただ何としても29日のベンジーの誕生日に悪いひとたちで終わらせるっていうのは
達成したかったんでそれだけは頑張りました。
結局完成したのは、21:00ちょっと前です。
深夜だと29日に達成しても意味ないんで、9時前が目標でした。
ホントギリギリですね。
僕は何やってもギリギリなんです(;O;)
余裕を持ってとかが出来ない。

超ドタバタ状態で動画を投稿し終わりました。
ブログを書く余裕なんて0です。
動画の10分の間に突発で生放送やるかどうか、超悩みましたけど、
完全にやり方が分からなかったんでやめました。

結局31日に打ち上げ生放送やることになるんですけど、
その準備も死ぬほど苦労しました。
音が出ないとか、遅延するとかね。
30日は丸1日その対処でした。

このように27日から年末まで怒涛の日々でした。

悪い人たちの動画のコメントで沢山の方が良かったと言ってくれて嬉しかったです。
中には感動して涙してしまったという方も、、
こういう新しい挑戦をした時のリアクションというのは本当に怖いです。
最初のコメント貰うまで心臓バクバクいってます。
だからみなさん!良いと思われた方はなるべく早めに良いコメント下さると非常にありがたいです(笑)

生放送も結局4時間30分喋ってましたね(笑)
長!
楽しかったんでまた機会があればやりたいと思います。

そして1年が終わると同時にブランキー弾いてみたも終わりました
最高の1年でした!
ブランキーとブランキーファンの方々には感謝してもしきれません!
今年もどうぞよろしくお願い致します!


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