デニスホッパーです。
唯一照井さんがボーカルをやってる曲ですね。
作曲も単独でしてます。
確かに最初の照井さんが歌ってるメロディを浅井さんが歌ってるイメージが湧かないですね。
もっと照井さんのボーカルの曲聞きたかったな~。
さわやかで優しい声ですよね。
でもインタビューで「オレは歌いたくない」的な事言ってましたね(笑)
照井さんパートが終わって浅井さんが歌い出す瞬間がゾクっとしますね。
優しい雰囲気から一気に緊張感が走ります。
やはりこの方は声そのものがロックですね。
細く美しいワイヤーみたいな声です。
浅井さんがインタビューで、この曲をLOVE FLASH~のお気に入りに挙げてました(もう1曲は皆殺しのトランペット)
この曲は浅井さんがベースを弾いたみたいです。
だからグルーヴがしっくりくると言ってました。
後は達也のグルーヴがこの曲に合ってるとも言ってましたね。
さてこの曲のコード進行ですが凄いです。
間違いなく照井さんも作曲の天才です。
①
最初はAですね。
ブランキーお馴染みの2弦5フレットと1弦開放のEの響きが聞こえるので
この押さえ方でしょう。
A→E→Bm→E→Dm→Aです。
これもやや変わった進行ですね。
②
で、浅井さんパートから転調するんですが、まずはCから。
C→Em→Bm→D→C#→C
なんですが,Cに転調したと思いきや、Bmが出てきて「?」
Cに転調したけどまた速攻でD(Bm)に転調したって事なのかなぁ?
戻り方もD→C#→Cと強引に戻してます。
次がC→Em→Bm→F#
このF#の響きはキーDの響きっぽいのでやっぱり転調してるんでしょうね。
そもそもキーCだったらF#が出てくるのがおかしいし。
で、F#から
③
F→Am→E→F→E→C×2
またCに転調してます。
F#からいきなりFっていうのもまたかなりの力業。
このFはキーCのFです。
④
次はAm→Aで最初のキーのAに戻すんですね。
A→F#→D→B→E
でも最初とは違うコード進行とメロディです。
で繰りかえして、Bの次C#いって
③のパートに転調です。
しかしここでは最高のリフがバックで奏でられてます。
このリフも一か所だけ違う弾き方してるんですよ。
3:57~の所です。
これがまた効果的なんですなぁ~。
さて曲の構成を見てみると(Aメロ、Bメロという風に表します)
A→B→C→D→C’
と非常にプロクレッシブな展開。
しかも細かく転調しています。
普通のJポップのA→B→サビ A→B→サビ
みたいな展開とは一線を画しています。
しかしながらそんなに複雑と感じさせず、非常に滑らかに曲が進行していってます。
いやーこれは凄い。
バンドのサブソングライターが書くような曲じゃありません。
この曲が書ける時点で凄まじい才能を持ってることがわかります。
そんな凄い才能の人がベースをやってる訳で、
だからブランキーはあの3人で一つなんですね。
さあ今こそ照さんの再評価を!!